【After】
○胸郭上部が解放され、バストアップした
○呼吸が深くラクになった
○胸郭の後傾、骨盤の前傾が水平に
○肩がセンターに
○頭が胴体の上にまっすぐ乗っているので、ノドとアゴの緊張が減少した
○膝がゆるんだ
《声の変化》
○高音がラクに出るようになり、中低音域で声の厚みが増した
【各セッションのテーマ】
【セッション1】 発声のための呼吸を作る
横隔膜、腹筋、背筋をバランスよく使えるように。腹横筋を使う感じをつかむ。
【セッション2】 発声を支える脚腰
発声に伴う骨盤の動きを制限している足首、膝、股関節の緊張を解放する。
【セッション3】 アゴとノドをリラックス
アゴ(舌の固さと関係する)とノドの緊張を解放し、軟口蓋を支えやすくする。
【セッション4】 胸郭背面を広げる
ミゾオチとその背面の緊張を解放し、骨盤と胸郭の動きの連続性を作る。
【セッション後のご感想】
#1&2のご感想
良いスポーツ選手には、良いトレーナーがついているように発声に関しても、必要だなと思いました。
ヴォイストレーニングでも、アプローチしているポイントは今回やったこととさほど変わらないと思うのですが体の状態が見えている人と、漠然としている人とではこんなにも差が出るのか、というのが一番大きな感想です。
10セッションも含め、声を出すならロルフィングがやっぱり早いと思います。(でも、個人差も大きいのでしょうね)
まだ、板についていない状態ですが、シッポを巻き込む感じという感覚が加わったことで発声時の体の支えが以前に比べ格段に安定感がでて高音域を出すときも安心して出せる感じです(以前は構えてしまったり、探っていたりしていた。安定しているから変に緊張しなくてすむののかも。。。)。喉の奥を上にKEEPすることで口の中に口が出来たような、新しい感覚になっています。
喉の奥のポジションも、響きを後ろに持っていくのもヴォイトレでやっていたんですが (いまいちピンときていなかった)、ナゼ、こんなにあっさり感覚がわかったのか。。とても不思議です。
なにより、ウエスト横が硬いというのはびっくり。今までそんなこと考えたことなかったので。日常でお腹を引っ込めるクセが多少なりともあるように思いました。
長くなりましたが、こんなに、あっさり感覚がつかめるなんて凄い!
益々ロルフィングファンです。ということで、次回も楽しみにしています。
《扇谷より》
よりよい発声のためには、まず自由に呼吸を使いまわせることが大切だと思います。それを支えるための土台として、足首や膝、股関節の柔軟性も。おヘソの下〜骨盤底にかけてのコントロールが得られると、高音域を出すときにメリットが大きいようですね。
#3のご感想
こんにちは。
その後。。。ですが
だんだん一口には言えなくなってきています。
まず、前回のセッション後一番驚いたことは、今まで出なかった、さらに低い音が出たことです。響きを胸に落とさないようにしたからだと思いますが、高音だけでなく、低音の幅も広がりつつある感じです。
口の中の形をキープできると、音程も安定しますね。
アゴの脱力は難しいですね。
だんだん元に戻っている気もします。。。
いざ歌うと、下の付け根あたりに力が入るクセがなかなか抜けません。
中低音はたぶん以前よりボリュームが大きくなっているのでは。。?!と思います。(自分では客観的に計れないので。。)
ベースの響きがうまく鳴り出すと、自分で出している声の響きなのに、すごい響きの中に自分がいるような感覚になります。
ただ、なじみの中低音がこんな迫力で(自分ではそう感じるだけですが)パワーアッ
プすると、この声をどう使えばいいのか、呆然としたり。
最近出てきた、高めの声が自分で聴きなれないのと、中低音の出し方とは体の芯のあり方が違うので、余計心もとなく思え、歌で使おうとすると、恐怖心が出てきたり。。。
と、メンタル面で体の変化についていけない感じが大きく、前回のセッション後は戸惑いの日々でした。
でも、ここ2、3日でかなり変化を前向きに受け入れられるようになり
勇気も出てきました。
たとえ良い変化でも、変化の幅が大きいと、人ってたじろいでしまうんですね(私だけかも知れませんが。。。)
《扇谷より》
日本語は母音を主体とした言葉です。いかにアゴや舌のチカラを抜いて母音の発音をクリアにできるかが重要です。アゴや舌は日常生活でもかなり意識していないと、すぐ緊張してしまうので、セッション後の解放感をときどき思い出してみて、チェックしてください。
#4のご感想
ご無沙汰しております。
4セッション終えてですが、
●体の背面までアプローチできたことは大きいです。背中〜首〜後頭部が、つながりのある1枚であると意識できるようになると、声を出す時の「頑張りどころ」が根本的に変わり、バランスが崩れにくくなるため、楽に、気持ちの良い状態で頑張れるようになりました。
さらに胸のポイントを意識することで、落ちるクセのあった背中が落ちなくなってきました。
・・・通常のボイトレで背面までのアプローチは稀だと思います。やっても、腹筋につながる横腹ぐらいまでだと思います。
普段の呼吸も、より深く、楽になったような気がします。よく体が動くようになったからなのでしょうか(?)サイズは変わらないのですが、下着がもの凄くきつくなりました。
●「ノドの奥をあげる」 ということで、口の中に、さらに口が出来た感覚です。今までも指摘されてきたことであったように思うのですが、今ひとつ、ピンとこなかったのですが
(漠然としたイメージだけで説明されている為と思うのですが)、今回のセッションでは、すぐにピンと来ました。
その結果、声域がひろがり(高音、低音共に)、音程をキープするポイントだと感じました(ノド奥がつぶれると、フラットしやすい気がします)。
●口の中の響きのポイントを前後に動かす意識が出来ると、声の表情が増えるカンジです。極端に言えば、前にあてる、後ろにあてる、という作業だけでも曲に表情を付けられるカンジがします。
●アゴの脱力に関しては、これからも頑張りたいところですが、日本語には確かに不向きな面は否めませんが、極力、脱力した状態で声が出せると、声がより楽器に近くなり、より音との一体感が増し、気持ちの良い状態になるなと、個人的には思っています。
●トータルで見ると、「声のための・・」というより、より体使いがうまくなると、結果声が響きだす、という印象です。
ともあれ、筋肉的にどういう状態になっているかが、的確にわかっている人にみてもらうのは、危険もすくないし(実際、各人に適さない方法で無理をして壊れる人います)、なにより、わかりやすくて結果がでやすいので、このプログラムはいいと思います。
「声が響く」という感覚が、以前とかなり変わってきていて、声が、体中で鳴っている、ということがわかりつつある感じです。 (まだ、足までいけませんが。。。)
響く感じが変わると、歌いたい曲も変わってきたカンジで(ダンスのせいもあるとは思いますが)、どまどいの真っ最中です。
いままでは、自分の好き嫌いという感情が、曲やジャンルを決めていたように思いますが 今は、声が曲やジャンルを選ぶように思えてきました。
なので、いまいち気持ちが付いていけていないですが。。。 (こういう感覚、変ですかね?)
長いばかりで実のある事を書けたかわかりませんが、とまどいと、ライブ後の慌しさで報告が遅れたことをお許しください。
またまた体の潜在能力のすごさを感じました。
(私ごときのからだでも、まだ変わるんですね)
いかに使っていないか、意識できていないか、と。
また、課題を見つけてセッションしたいです。
すいぶん寒くなってきました。 お体ご慈愛ください。
《扇谷より》
毎回、確実に身体の変化をつかまえ、それを声の響きに生かしていかれたので、ご一緒にワークをしていて本当に楽しめました。だんだん普段の話し声まで明るく響くようになってしまいましたね。「口の中の口」というのは、声を出すときの下腹〜骨盤底の「支え」の感覚がハッキリしてきたことと、軟口蓋を高めに支えつづけられるようになった結果だと思います。
次のステップアップが楽しみです。これからもよろしくお願いします。
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