■ クレニオセイクラルワーク(Craniosacaralwork) ■
脳脊髄液へのアプローチ
クレニオセイクラルワークは、「5グラムタッチ」と呼ばれる優しく繊細なタッチによって頭蓋仙骨システム(Cranio-Sacral-system)に働きかけ、からだのもつ自然治癒力を引き出します。
人間の頭蓋骨は大小20以上の骨が組み合わさっています。それらは一見すると、ガッチリ固く結合しているように見えますが、実際には、すべての骨が微細な動きをリズミカルに繰り返しています。
その動きは、脳脊髄液の生産と吸収のバランスが変化することで生まれます。脳脊髄液は、脳や脊髄を浮かせて衝撃から保護し、栄養分を供給しています。そしてこの動きは、脳を包む硬膜から脊髄を経由して仙骨にまで伝わっていきます。この脳脊髄液の循環によって生まれるリズムは、生命が誕生したときから備わっている「原初の呼吸」とも言われています。
外傷や精神的ストレスなどで失われたこの頭蓋仙骨システムの動きを回復することにより、自律神経系の異常や、ホルモンバランスなどを良好な状態へ導きます。
クレニオセイクラル単独のセッションも承りますが、ロルフィングと組み合わせることで、頭部のバランスをより効果的に調整することができます。
こんな方にオススメ
ワーク中は軽く優しいタッチによって動きのリズムを感じ取り、リズムが力強くなるように、その障害となっている部分に働きかけます。
それは、眠ってしまうほど静かで微細な作業です。深いリラクゼーションを感じられる方も多いでしょう。 次のような方にオススメです。
- 慢性的な偏頭痛がある
- イライラして集中力が落ちている
- 眼精疲労がつらい
- 顎関節の異常が気になる
- 頭が重く感じる・肩がこる
- からだが緊張して眠りが浅い
ワークの受け方
ワークは着衣のまま行いますが、リラックスするためにゆったりとした服装がいいでしょう。また、仙骨の動きを知るために、ズボンやスカートは柔らかな素材が好ましいです。
頻度としては、不調の種類にもよりますが、はじめは週1回程度で1ヶ月〜2ヶ月やってみて、その後様子を見ながら2週間に1回、1ヶ月に1回…と、間隔をあけていくのが良いでしょう。
ご留意いただきたいこと
なお、このワークは深いリラクゼーションとともに、身体のもつ自然治癒力を高めるためのものであり、緊急を要する場合であっても、医療機関にお
ける診断、治療に代わるものではありません。補完代替療法の性格を十分にご理解のうえ、不調の種類によっては医師の診断、治療を優先することを
お勧めいたします。
とくに、脳動脈瘤や脳内出血がある場合には、医師の診断・治療を優先してください。それ以外には、からだに負担をかけることのない、安全で快適なボディーワークです。